Why Space?

Project Lazarusとは何か?

​ 自分たちの手で作り上げたものを、自分たちの手で宇宙に飛ばしたい!という想いから始まったProject Lazarus。宇宙にロケットを飛ばすのは、経験を多く積んだ技術者にとっても難しいことです。しかし、どんなに困難な挑戦であろうとも、僕たちには宇宙を目指すべき大きな理由があります。

 現在の宇宙開発は、一昔前のそれに比べ、遥かに速いスピードで進んでいます。その理由の一つに、SpaceXをはじめとする民間企業が宇宙開発に乗り出したことが挙げられるのではないでしょうか。宇宙先進国とも言えるアメリカでは、数多くの民間企業によって宇宙開発が進められています。学生による宇宙開発も同様で、2019年4月には南カリフォルニア大学の学生により開発されたロケットが宇宙に到達しました。さらには、アメリカとカナダの学生団体を対象とし、宇宙到達を前提とする液体燃料ロケットの開発レースも行われています。

 では、日本国内はどうでしょうか?現行の第四次宇宙基本計画によれば、宇宙開発を支える人材基盤の強化のため、「宇宙関係者の裾野拡大も見据えて、学校教育と連動した人材育成の取組を実施する」とされています。しかし、実際には特任助教制度を用いた研究開発が多くを占めており、学生が宇宙開発の一端に触れ、知見を深める機会はそれほど多くありません。各大学のロケットサークルによるハイブリッドロケットの開発や、研究室による小型人工衛星の開発は行われているものの、大学や国としてそのプロジェクトを支援する体制があまり整っていないのが現状です。

 ロケット開発で使う知識は、機械工学における四力、すなわち、流体力学、熱力学、材料力学、機械力学をはじめ、電磁気学、制御工学、計測工学、伝熱工学、燃焼工学など、多岐に渡ります。したがって、学生によるロケット開発を促進するということは、未来の宇宙開発に携わる人材だけでなく、幅広い知識を持つエンジニアを育成することに他なりません。また、学生により開発されたロケットが宇宙へと飛び立つことが当たり前になる日が来れば、これまで以上に宇宙を用いた研究開発が進んでいくでしょう。

 その第一歩としてこのプロジェクトを行い、日本や世界の学生宇宙開発が促進され、より宇宙開発が活発になるであろう10年後の世界を想像しながら、日々活動を続けていきます。